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尾道の猫だけではご不満な方にご紹介する猫は

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日本の猫1/JapaneseCats1


日本の猫1/JapaneseCats1

山口県は長門市の仙崎猫


日本の猫1/JapaneseCats1
ここは仙崎、といったら普通の猫族はすぐに大好物の蒲鉾を連想すると思うのだが、博学の吾輩はあの有名な金子みすヾさんを想うのだ。仙崎の猫も吾輩同様、金子みすヾさんの童謡を口ずさむほどのインテリ猫だと思っている。
上の猫
「海の魚はかわいそう お米は人につくられる 牛はまき場でかわれてる こいもお池でふをもらう けれども海のお魚は 何にも世話にならないし いたずら一つしないのに こうしてわたしに食べられる ほうとに魚はかわいそう」
下の猫
「青いお空のそこふかく 海の小石のそのように 夜がくるまでしずんでる 昼のお星はめに見えぬ 見えぬけれどもあるんだよ 見えぬものでもあるんだよ 」と云っているようだ。(2005年5月)

東京は千代田区神田猿楽町の猫


『吾輩は猫である。名前はまだ無い。』という名文で始まるわが猫族のバイブルの著者、明治の文豪・夏目漱石先生の碑が建つ錦華小学校(現お茶の水小学校)に隣接する錦華公園を歩いていたら、アッ、居たいた!  どれどれ...、とじっくり眺めてみたが....。吾輩にはどう見ても独善先生のお宅で酔っぱらっい、水瓶に落ちた、彼(か)の有名な伝説の猫の子孫には見えないのだ。おどおどした気弱さ、奇妙な顔の紋様などなど..。それでも吾輩が記念写真をとデジカメを向けたら、ちょこんと正座し応えてくれた。まっ、漱石先生ゆかりの地に居てくれただけでも、『ありがたや、ありがたや...』(山の上ホテルのすぐ下の錦華公園で撮影 2006年3月8日)日本の猫1/JapaneseCats1

この錦華公園で出会った猫のオリジナル写真を紛失しており、旧ホームページの加工写真をスクリーンショットで撮り、サイズ加工しためボケています。

佐賀県は唐津城の猫


小高い丘の上に建つ唐津城には、石段を歩いて登る人もいるようだが、吾輩たちはケーブルカーのようなエレベーターで楽をすることにした。アッという間に天守閣のある広場に着いた。この広場には櫻の老木数本が葉を生い茂らせていた。その木陰にプラスチックのベンチがあり、その足元に薄汚れた毛並みの白い野良ニャンが何やらジーッと見詰めていた。視線の先には鳩が居るのだ。数匹の鳩が餌をついばんでいる。その鳩を獲物と見詰めているらしい。
観光客の目が野良ニャンに注がれた。まるで獣が獲物を狙うように、抜き足差し足で歩き始めたからだ。息を飲んだ。鳩に飛びかかるのか?!イヤイヤ、まだまだ抜き足差し足で近づいて、またしばし止まって....。
と、ここまではピーンと張り詰めた空気で、「野良になると野生の呼び声が聞こえるのだ」と感心したのだが、実はその後、ガッカリしたのだ。
事実はこうだ。野良は鳩の方に向かって近づいていったが、鳩はそれを知ってか知らずか、餌をついばみチョコチョコ歩いて、野良が近づいく以上に遠ざかる。そして、ついに野良が足早になったかと思ったら、鳩に向かったのではなくて、鳩が残した餌に向かって走ったのだ。そして野良は鳩の餌を無心に喰っていた。
ニャンとも言えぬ気分だったなぁ。同族のよしみではないが、吾輩は「野良は最初は鳩を狙っていたのだ!」と信じている。唐津城の広場に住むからには、もののふの道を極めた、腹の座った主人なき浪ニャンであってほしいものだと、吾輩は思うのである。日本の猫1/JapaneseCats1
(2006年5月)
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